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  • 執筆者の写真nekogumi

おしっこが赤くなくても血尿?

更新日:2022年2月1日

最近猫組の自宅兼事業所内で大活躍しているのが「ウリエースKc」。尿糖・尿たん白・尿潜血の試験紙だ。


テルモ ウリエースKc

ウリエースという商品は4種類あり、潜血を検査できるものはそのうち「Kc」の1種類のみで、しかも薬剤師さんがいる薬局でしか購入できない。となると処方箋が必要なのでは???と思ってしまうが、ウリエースKcは薬剤師さんの説明を受けることで、処方箋なしで購入できるとのこと。ほっ。


尿糖と尿たん白だけだったら薬剤師さんがいないドラックストアでも買う事ができるが、潜血を検査する「Kc」は尿糖と尿たん白も検査できるので、買うなら「Kc」が良いと思う。お値段も他のよりもお高めではあるが、頻繁に病院で尿検査をするより安価ではあるし、それで病気の早期発見ができるのだから、むしろもっと普及していても良いのではないかと思ったりもする。


そもそもなぜこれを購入しようと思ったかといえば、オジーという猫の咳だった。咳と尿潜血は直接関係はないようだが、咳が出る→ステロイドで対処療法、というのを繰り返していたので、ステロイドの副作用で尿に糖が出てないか確認するため尿検査をすることとなった。結果、糖が出なかったのは良かったのだが、潜血反応が出てしまった。


えぇぇ…

おしっこの色、普通に黄色いんですけど…

赤くないんですけど….


「血尿=赤いおしっこ」と思っていて、うちはシステムトイレだし、白い超薄型ペットシーツを毎日交換してるし、血尿あったらすぐわかるもんね!くらいの自信を持っていたので、赤くならない血尿があるという事を知った時は、まぁまぁショックを受けた。


オジーはCTを撮って腎結石があることがわかり、それが尿潜血の原因であろうと言われている。腎結石は手術で取ることも可能だが、腎臓は胃や肝臓と違って修復ができない臓器なので、悪さをしてない場合はメスを入れず、そのままにするのがベストなのだそうだ。


待合室で待機中のオジーさま

そんな事があり、赤くはないけど実は血尿という子が他にもいるかもしれないと心配になり、尿潜血の試験紙を探し始めたのであった。


ウリエースKcを入手してから、里親募集中や預かり中の猫も含めると15頭いる猫たちのおしっこを次々と検査していったところ、もう1頭発覚!翌日尿を採取して病院に行ったところ、ストルバイトが出ていて、お薬を処方してもらい療法食を食べてもらうこととなった。


頻尿だったり、お腹が痛そうな素振りも全くないので、おそらく本猫にとっては無症状なのではないかと思うが、症状が出る前に分かり、痛い思いもせずに早期治療が開始できて良かったのではないかと思っている。


何度か尿石症でペニスを手術した猫のシッティングに行ったことがあるが、いずれもおしっこを留めておく事ができずに出てしまい、あちこちにおしっこが垂れてしまっていて、家の中もおしっこ臭い状態となっていた。


どれだけ気を付けてもそういう状態になる可能性はあるが、少しでも可能性を少なくするために、これからも簡易尿検査を行い、また、尿検査することのメリットをお客様にもお伝えさせていただこうと思う。


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