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執筆者の写真nekogumi

そして猫はいなくなった

2015年、1匹の見事にお腹がぽんぽんに大きくなっている黒猫が勝手口に現れました。外には他にも猫がいて、早朝に大声で喧嘩をしたり、砂利の上で糞をしたり(砂利は燃えないゴミ・うんちは燃えるゴミなので分別が必要!)、なかなかのストレスを感じていました。


更に裏の家のお爺さんが猫を追い払うのに「おら〜っ!!」などと大声を出していて、ストレスは更に高まることに…


これ以上増えてしまったら、ちょっと大変だぞ…と思い、保護猫カフェに聞いてみたりして、TNRというものを教わりました。


【TNRとは】

T->Trap(捕獲)

N->Neuter(避妊去勢手術を行う)

R->Release(もといた場所に戻す)


まずはTNRを行ったのですが、喧嘩や糞はそのまま続行となり、何かが解決したわけではありませんでした。


避妊去勢手術を行ったことで、将来猫の頭数が増えることはなくなっても、現在起こっている問題は何ひとつ解決しなかったわけです。


とりわけ、砂利とうんちを分別するのは至難の業で、砂利付きで燃えるゴミに出してしまっていました。回収車や焼却炉が壊れてしまうとは思いつつも、完全にうんちから砂利を取るのは難しすぎました。燃えないゴミは透明の袋なのですが、その中にうんちを入れるわけにもいかないですし…


ならば家の中に入れて猫用トイレを使ってもらったほうが良いのではないかと考え、順繰りご飯で誘って家の中に猫を引き入れたのです。


まずは6頭。そのうち3頭が妊娠していて、合計で14頭の子猫が産まれました。うち1頭は生後2週間で亡くなってしまいましたが、残りの13頭はなんとか里親さんが決まり、最初に入れた6頭のうち3頭も里親さんの元に行きました。


その後もポツポツと現れましたが、そのたびに家に入れて里親さんを探したり、自分で飼うことにしたりしているうちに、ついに外で猫を見かける事がほとんどなくなりました。


海と川に囲まれているという土地のため、猫が橋を渡って移動してくることもないようです。


家の中に入れて飼うことがでいない事情がある方も多いからTNRや地域猫活動という苦肉の策が生まれたのだと思いますが、効果的な問題解決の方法とはとても言えません。


No.1プライオリティは飼うこと。どうしてもそれができないなら、仕方がないのでTNRや地域猫にと考えるべきだと思います。


もともと猫は外来種。カミツキガメやアメリカザリガニと同じように、人間が連れてきて、野に放ってしまったことで野良猫という存在を作り、地域によっては生態系を崩してしまいました。


日本の自然の中に猫はいなかったのです。全頭、人間が責任を持って大切に飼い、野良猫や地域猫という存在がなくなったら良いなと思います。


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