猫組ではキャットシッティング業務を行うに当たり、もしもの時のために賠償責任保険に加入しています。加入店には定期的に会報誌(一般社団法人全日本動物専門教育協会が発行する”Animal World”)が届くのですが、その中に面白い内容がありましたので、ご紹介させていただきます。
イギリスで「家の食事と家庭猫による捕食の関係」の研究結果が発表されたそうです。
その研究では家庭猫を5つのグループに分け、家庭猫が外で野生動物を捕まえて持ち帰る数の変化を調べています。
以下が5つのグループです。
①鈴のついた首輪
②穀物排除+動物性蛋白質が高い食事
③知育玩具
④鳥を守るための派手な色使いの首輪
⑤猫じゃらしやネズミなどのおもちゃで飼い主と遊ぶ
実験結果は以下の通り
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野生動物を捕まえて持ち帰る数が減ったのは、
②穀物排除+動物性蛋白質が高い食事
⑤猫じゃらしやネズミなどのおもちゃで飼い主と遊ぶ
逆に増えたのは、
③知育玩具
変化がなかったのは
①鈴のついた首輪
④鳥を守るための派手な色使いの首輪
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知育玩具は猫組にもあり、よく考えられた素敵な猫用おもちゃであるのだと思っていたのですが、むしろ欲求不満を増幅させてしまっているのでしょうか…。とりあえず使わないようにしようと思ってしまいました。
都市部の猫はそもそも自然がない所で生活しているので、自然界にはあまり影響を与えていないかもしれませんが、自然が豊かな地域、とりわけその土地の固有種が多く生息している地域などでは、人間が持ち込んで野に放ってしまった猫が生態系に大きな影響を与えてしまっていることも少なくありません。
国内では小笠原や奄美大島、海外ではオーストラリアなどで、鳥類や小動物の数が捕食され、減少してしまっていることがたびたび問題になります。
猫に限らず、アメリカザリガニやブラックバス、ブルーギルなども同じですね。
繁殖力の高さもありますが、猫は完全肉食動物、しかも新鮮肉食者。お腹が空いたら獲物を捕らえて食べるという、優秀なハンターです。
何もしなくてもご飯がもらえるから楽チンでいいわ〜と思っている怠惰な猫もいるかもしれませんが、もともとはお腹が空いたらハンティングをして腹を満たす動物なので、ハンティングをすることで欲が満たされることも確かにありそうですよね。
この実験結果がそのエビデンスともなるような気がします。
もしかしたら、なかなか解決できない猫の問題行動も、
②穀物排除+動物性蛋白質が高い食事
⑤猫じゃらしやネズミなどのおもちゃで飼い主と遊ぶ
を取り入れたら治ってしまったりするかもですね。
猫組の猫たちにも欲求を満たしてもらえるよう、猫とたくさん遊びましょう!
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